泌尿器科・性にまつわること ~『精神科のくすりを語ろう~患者からみた官能的評価ハンドブック~』(日本評論社)より~

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 ●泌尿器科・性にまつわること
~『精神科のくすりを語ろう~患者からみた官能的評価ハンドブック~』(日本評論社)より~
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 パキシル20mg/日だと尿が出なくなる副作用で堪えられないため、パキシル10mg+他の抗うつ薬(テシプール)にしてもらっています。もう1年半になりますが、以前より意欲はかなり出てきたように思います。(ham さん)

 このように尿がでにくい症状を、「尿閉」といいます。精神科薬物では、わりとこの副作用を発現するものが多いのですが、パキシルでは一般的にこのようなことがあまり起こらないといわれています。

 20代の男性です。勃起不全にはなりませんでしたが、遅漏になりました。気持ち悪くなって変えてもらいました。(たけし さん)

> 20代の男性です。
> 勃起不全にはなりませんでしたが、遅漏になりました。
> 気持ち悪くなって変えてもらいました。
41歳の男性です。
私も抗うつ薬は色々服みましたが、パキシルが口の渇きなどの副作用も比較的少ないので、3年前ほどから飲み始めました。ですが、それほど大きな問題でもないのですが、私もEDではないものの遅漏になりました。感覚が鈍くなったようで自慰でもなかなか射精することが出来ません。家内とはずっと以前からSEXレスなので、問題はないのですが、男性としては正直ちょっと寂しいですね。(こうめい さん)

 以前、別の医療機関でパニック障害と診断されたとき、パキシル10mgとメイラックスを処方されました。
 このときはパキシルの効果がでる前にメイラックスの副作用(眠気)に慣れず、仕事に支障をきたすようになったことなどで、3ヵ月ほどで病院を変えました。
 現在、パキシル40mgとドグマチール150mg、デパス0.1mgを服用しています。
 1年半程前にパキシルを30mgから40mgに増やしましたが、効いているのかどうか、わかりません。
 しかし、増量後に気分の落ち込みもコントロールできるようになり(落ち込んでも後に引かない程度ですが)、この量が合っていると主治医は言っているので、そうなのかと思います。パキシルは薬価が高い(※)ので、できれば減らしたいと思いますが、もうしばらくは今の量で推移しそうです。
 余談ですが、これだけパキシルを服むと性的欲求はなくなります(笑)というか、嫌悪感さえ抱きます。ちなみに私は女性です。(usagi さん)

<性にまつわるお話です。
 男性の場合ですが、勃起には2種類あると思われます。交感神経優位(興奮状態)の勃起と、副交感神経優位(リラックス状態)の勃起です。前者は、性行為の前の勃起、後者は、いわゆる“朝だち”がそれにあたります。
 一般的に男性の性行為は、交感神経優位の勃起状態から、急速に副交感神経優位の状態に転換(射精の瞬間)することにより、成立します(インポテンツも、このバランスが崩れている状態と考えられます)。
 “勃起不全にはなりませんでしたが、遅漏になりました”ということですが、これはすなわち、この急速な転換が行えないまま、終始、緊張興奮状態が継続していることを意味します。遅漏については泌尿器科医が詳しいのはいうまでもありませんが、心理的な要素がからむことが多いのも間違いないでしょう。
 私たちの診察室でも、このような訴えをされる患者さんがきますが、難しいのはその遅漏が、疾患原性(すなわち、うつ病や統合失調症に由来する)のものなのか、薬剤原性(薬を服んだためおこる)のものなのか、にわかに判断しがたいということです。
 パキシルで遅漏がおこったというのであれば、精神賦活作用が強く働きすぎ、うまくリラックスできなくなった可能性があります。
 俗に“強精剤”といわれるようなものがありますが、あれも勃起をたすける(が、射精をたすけない?)という意味で、このパキシルの効き方に似ているのかもしれません(もちろん、すべての人にそのように働く訳ではありません)。
 また、“性的欲求が抑制され、性行為に嫌悪感さえでてきた”という女性の方のお話ですが、これは体質がかわると味覚が変わる、ということで説明ができそうです。妊娠したら女性は、食べ物の好みが変わることが多いですね。
 服用すると体の感じ方が変わるほどですから、パキシルはひょっとすると、その人の生き方にまで大きな影響を与える薬だといえるかもしれません>

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<※参考>


PMS(生理前症候群/月経前症候群)をめぐる男女間のパートナーシップ

(Q&A)そもそも二人とも、性欲というものがよく分からないのです


主治医を好きになったOL <精神科医熊木徹夫の「臨床Q&A」(3)>

27年前に出会った女性が忘れられない(50代男性)

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熊木徹夫

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