こんなことが続く日常は、私にとって地獄。
「こんなくさい臭いをさせて、よくも街を歩けるな」って言われているに違いない。
穴があったら入りたい。
そして、そこから二度と出たくない。
どこにも行きたくない。
このままの人生なら、死んだ方がましかも…。
ここに登場する彼女たちは、みんな自分の体が発するシグナルが聞こえていない。
なのに、世間が発している(であろう)シグナルがびんびん響き、打ちのめされそう。
みんな、自分が分からない。
というのも、自分は、他人がどう思っているかで決まってくるから。
元はといえば、他人がまったく分からない。
あちらを向いても、こちらを向いても、厳しい目線が刺さってくる。
「そんなんで、恥ずかしくないのかよ」と薄ら笑いを浮かべて。
生きている意味も分からない。
生きる喜びなんて、もっと分からない。
そうだ、私なんて、生まれてこなければよかったんだ…。
* * * * * *
これまで、空気をよんで、よんで、よんで……疲れ果てたあなた。
こんなこと、もう止めにしないか。
もう、一生分の空気は読んだはずだ。
KYで何が悪い。
実は、KYにおびえるあなたは、一番KYから遠い。
もっともっとKYになったって、十分“おつり”がくる。
誰からも嫌われない人生なんて、ありえない。
そんな不可能を目指すことは、止めないか。
一生のうちで、たったひとりの人から愛されるだけでも、あなたは生まれてきた甲斐があるのだ。
そんな幸運が訪れることを、待ってみないか。